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猫の爪とぎの意味|防止の方法や理由を解説

2024.04.26
猫の話身近な話題

猫を飼ったら家中の壁や家具がボロボロにされてしまった……という話を飼い主様からよく伺います。
猫が爪とぎをするのは本能的な行動なので、完全にやめさせるのはなかなか困難です。そのため、なぜ爪をとぐのかをしっかり理解うえで、壁や家具が傷つけられないような対策をすることが重要です。

今回は猫の爪とぎについて、原因や対策方法を解説します。

■目次
1.猫はなぜ爪をとぐのか|あちこちで爪とぎをするのはなぜ?
2.猫の爪とぎ対策
3.まとめ

猫はなぜ爪をとぐのか|あちこちで爪とぎをするのはなぜ?


<爪のお手入れのため>
猫の爪は何層にも重なっていて、外側の古い爪が剥がれ落ちることで鋭くなります。
爪とぎは、この古い爪を剥がすためだけでなく、狩りをする際や自身を守る状況で必要な、鋭く強い爪を維持するために行われます。
特に成長期の若い猫は爪の成長が早いため、爪とぎの頻度も高くなります

<マーキングのため>
猫にとって爪とぎは縄張りのマーキング手段としても使用されます。爪とぎをすることで、その場所に自分の匂いを残し、爪痕をつけることで他の猫に自分の存在を示すのです。
家中のあちこちで爪とぎをするのは、マーキングのためでしょう。

<気分転換・飼い主様へのアピール>
爪とぎは猫のストレス発散や気分転換にも一役買っています。気分を落ち着かせたい時や、飼い主様に構ってほしい時や甘えたい時に、爪とぎをしてアピールすることもあります。

 

猫の爪とぎ対策


猫との生活において、爪とぎは避けて通れない行動です。爪とぎとうまく付き合うために、適切な場所で爪とぎをしてもらい、大切な家具や壁を守るための対策をしましょう。

<爪をといでいい場所を作る>
家の中に、猫の爪とぎのグッズを複数設置しましょう。
爪とぎグッズの素材は、段ボール、畳、麻、カーペットなど様々です。また、地面に置くタイプ、柱のように立てるタイプなど、形も色々です。猫によって好みがあるため、複数用意して好みのものを探してあげましょう

なお、爪とぎグッズが滑らないよう滑り止めをつけ、猫が踏ん張って爪をとげるようにしてあげるとより良いでしょう。
消耗品なので定期的に交換する必要があります。

<家具や壁は保護する>
傷つけてほしくない場所には保護シートを貼りましょう。猫は体を伸ばして高い部分に爪とぎをするので、それらの場所にもしっかりとシートを貼ってカバーします。こちらも消耗品なので定期的な交換が必要です。
猫が嫌いな匂いを家具や壁にスプレーする方法もありますが、猫にストレスを与える可能性があるため、使用は控えめにしましょう

<爪切りをする・ネイルキャップをつける>
定期的に爪切りをすることで、爪とぎの頻度を抑えられるでしょう。
どうしても爪とぎをしてしまう場合は、ネイルキャップをつける方法もあります。
ネイルキャップを装着しても猫は爪とぎの行動を止めるわけではありませんが、これにより壁や家具が直接傷つくことは防げます。
ただし、ネイルキャップに対してかなり嫌がる猫もいますし、これを定期的に交換する必要がある点は注意が必要です。

 

まとめ


今回は猫の爪とぎについてお話ししました。
紹介した以外にも、猫の遊びや生活環境を見直すことでストレスを発散させるなどの対策もあります。

爪とぎは猫にとって本能的な行動であり、これを完全になくすことは難しいですが、適切な方法で管理することで、愛猫も飼い主様もストレスが少なく快適に生活できるようになります。

 

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