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犬や猫の春のアレルギー症状と対策|動物病院に相談すべきタイミングとは?

2025.03.07
犬の話猫の話

春は花粉症の季節ですね。実は、人だけでなく犬や猫も花粉症になることをご存じでしょうか?
人の場合、花粉症の主な症状は目のかゆみやくしゃみ、鼻水ですが、犬や猫では少し異なります。特に多いのが、皮膚のかゆみや炎症などの皮膚トラブルです。また、目のかゆみや涙、目やになど、目の症状が現れることも少なくありません。

さらに、春は花粉だけでなく、ノミ・ダニ、カビなどのアレルゲンも増える時期です。アレルギーを持つ愛犬や愛猫にとっては、特に注意が必要な季節といえるでしょう。

今回は、春に気をつけたいアレルギーの症状と、動物病院に相談すべきタイミングについて解説します。

■目次
1.犬や猫も「春のアレルギー」に苦しんでいます
2.犬・猫のアレルギー症状とは?|見逃せない7つのサイン
3.アレルギーが引き起こすトラブル
4.アレルギー対策のポイント
5.動物病院への相談のタイミング
6.動物病院での治療
7.まとめ

 

犬や猫も「春のアレルギー」に苦しんでいます


春は花粉が飛び始める季節ですが、それだけではありません。気温の上昇とともにノミやダニが活発になり、カビや細菌も増えやすくなります。

こうした環境中のアレルゲンに敏感な犬や猫にとって、春はアレルギー症状が悪化しやすい時期です。
当院でも、毎年春になるとアレルギーが疑われる皮膚炎や目のかゆみなどの症状で受診する犬や猫が増えています。
その多くは、花粉やノミ・ダニ、カビなどに対するアレルギー反応が原因となり、皮膚や目に強いかゆみを感じるようになります。

アレルギー性皮膚炎についてはこちらから

 

犬・猫のアレルギー症状とは?|見逃せない7つのサイン


ここからは、アレルギーの症状として見逃せない7つのサインを紹介します。

1.皮膚にかゆみがある(頻繁に体を掻いたり、舐めたり、噛んだりしている)
2.目をかゆがっている
3.目の周りが赤く腫れている
4.涙や目やにが出ている
5.皮膚が赤くなり、皮膚炎を起こしている
6.くしゃみや鼻水が出ている
7.皮膚病が治らない、または再発を繰り返す

これらの症状は、アレルゲンに触れたときに現れることが多く、以下のようなタイミングで発症することがあります。

アレルゲンに触れた際に犬に現れる症状と、その発症しやすいタイミングを示しています。具体的には、「窓を開けたとき」「外から人が家に入ってきたとき」「散歩などで外に出たあと」に、犬がアレルギー症状を示す可能性があることを表しています。

 

アレルギーが引き起こすトラブル


かゆみが続くと皮膚を掻き壊してしまい、出血や脱毛、皮膚炎を引き起こすことがあります。犬や猫は、出血してもかゆみが治まらない限り掻き続けてしまうため、患部が膿んでしまうこともあります。

また、目のかゆみが強い場合は、こすりすぎて角膜を傷つけ、角膜潰瘍を引き起こすこともあるため注意が必要です。

角膜潰瘍についてはこちらから

さらに、アレルギーを持つ犬や猫は皮膚病になりやすく、治りにくい傾向があります。くしゃみや鼻水といった呼吸器症状が出ることもあり、ひどくなると息苦しさを感じることもあるでしょう。

 

アレルギー対策のポイント


アレルギー症状は体や目に付着したアレルゲンに反応して起こるため、こまめにアレルゲンを取り除くことが大切です。

・シャンプーやブラッシング、濡れタオルでの拭き取りを習慣にする
・散歩時に服を着せてアレルゲンの付着を防ぐ(特に犬)
・飼い主様の服についた花粉を払い落とす、着替えてから室内に入る
・目の表面についたアレルゲンを洗い流すために、獣医師に相談のうえ目薬を使用する

シャンプー剤や目薬は、それぞれの状態に適したものを選ぶ必要がありますので、飼い主様の判断で使用するのではなく、必ず獣医師に相談して愛犬・愛猫に合ったケアを行いましょう。

 

動物病院への相談のタイミング


愛犬や愛猫に以下のような症状が見られたら、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。

明らかにかゆがっている(頻繁に掻く、舐める、噛む、こすりつける など)
皮膚炎を起こしている(赤み、ただれ、腫れ など)
出血や脱毛がある
涙や目やにが止まらない

脱毛についてはこちらから
目やにについてはこちらから

アレルギー症状を放置すると、かゆみが続いて犬や猫がつらいだけでなく、掻き壊してさらに悪化してしまうこともあります。
早い段階で治療を始めることで、症状の進行を防ぎ、ストレスの少ないケアが可能になります。

 

動物病院での治療


アレルギーの治療では、以下のような方法が一般的です。

炎症を抑える薬や抗アレルギー剤の投与
目薬の処方(目の炎症やかゆみを抑える)
シャンプー療法(皮膚のアレルゲンを取り除き、清潔に保つ)

皮膚や目の健康は、毎日の食事によっても大きく左右されます。栄養バランスの取れた食事を心がけることで、アレルギー症状の緩和につながることもあります。

また、場合によってはアレルギーの原因となる可能性がある食材を除去した「除去食」を勧めることもあります。
適切なフード選びは、愛犬・愛猫の体質によって異なるため、獣医師と相談しながら決めると安心です。

 

まとめ


人間と同じように、犬や猫にとっても体や目のかゆみが続くことは大きなストレスになります。さらに、掻き続けることで皮膚や目を傷つけ、炎症を悪化させてしまうこともあります。

もし愛犬や愛猫にかゆがる様子や皮膚・目の異常が見られたら、できるだけ早めに当院までご相談ください。
症状に合わせた適切な治療を行うだけでなく、日常生活でできるケアのアドバイスもさせていただきますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

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