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犬と猫のストレスサインとは?|体調の変化にも要注意!

2025.02.28

私たち人間と同じように、犬や猫もストレスを感じることがあります。ストレスが続くと、体調や行動に変化が表れることも。
しかし、犬や猫の心の不調は見た目では分かりにくいため、飼い主様が気づきにくいことも少なくありません。

今回は、犬や猫がストレスを感じているときに見せるサインや、ストレスの原因になりやすい環境・状況についてご紹介します。

■目次
1.犬のストレスサイン
2.猫のストレスサイン
3.ストレスサインと病気の見分け方
4.ストレスの主な原因
5.愛犬・愛猫のストレスを防ぐための環境チェック
6.獣医師と考えるストレス対策・解消法
7.まとめ|愛犬・愛猫が健やかに暮らせるように

 

犬のストレスサイン


犬がストレスを感じたときにまず見られるのが、「カーミングシグナル(カーミングサイン)」と呼ばれる仕草です。
これは、不安や戸惑いを和らげるために犬が本能的に行う行動で、以下のようなサインが見られます。

<軽度のストレスサイン(カーミングシグナル)>
あくびをする
目をそらす
耳を寝かせる
尻尾を下げる
足や口の周りを舐める
床のにおいを嗅ぐ
震える

この段階では、ストレスの度合いはまだ軽いため、環境を整えることで改善することが多いです。

 

しかし、ストレスが強くなると、次第に問題行動として表れるようになります。

<中度のストレスサイン(問題行動)>
唸る
歯をむき出しにして威嚇する
噛む
逃げる、隠れる
物を壊す
しきりに吠える
攻撃的になる

これらの行動が見られたら、ストレスがかなり高まっている可能性があるため、愛犬の気持ちを落ち着かせる工夫が必要です。

 

さらにストレスが蓄積すると、今度は体調不良として表れることもあります。

<重度のストレスサイン(体調の変化)>
元気や食欲がなくなる
下痢や嘔吐をする
体の一部をしきりに舐める
皮膚に脱毛や炎症が起こる

このような症状が出た場合は、ストレスだけでなく病気が隠れている可能性もあるため、早めに獣医師に相談することをおすすめします。

食欲不振についてはこちらから
脱毛についてはこちらから

 

猫のストレスサイン


猫は環境の変化に敏感な動物のため、ストレスを感じやすい傾向があります。
しかし、犬とは違い、ストレスを感じても静かに耐えることが多く、飼い主様が気づきにくいこともあります。

<行動の変化>
トイレの失敗が増える
グルーミングの頻度が増える
家中を走り回る

猫の粗相についてはこちらから

 

<食欲や体調の変化>
食欲が落ちる
下痢や嘔吐をする
過度なグルーミングにより、皮膚炎や脱毛が起こる

また、猫はストレスが膀胱炎の原因になることが知られています。
トイレに頻繁に行くのにおしっこが出ていない場合や、血尿が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。

膀胱炎についてはこちらから

 

ストレスサインと病気の見分け方


犬や猫のストレスサインの中には、病気の症状と似ているものも多くあります。
「ストレスかな?」と思って様子を見ている間に、実は病気が進行していた…というケースも少なくありません。

特に、食欲不振・下痢・嘔吐・脱毛・頻尿などの症状が続く場合は、ストレスだけでなく病気の可能性も考えられます。
異変を感じたら、念のため早めに獣医師に相談すると安心です。

 

ストレスの主な原因


ストレスの原因はさまざまですが、特に環境の変化は大きな影響を与えることが知られています。
「ストレスの主な原因」を示しており、生活環境の変化、多頭飼育、家族の変化、生活リズムの変化がストレスの要因になることをイラストで表している。たとえば、引っ越しや模様替え、近所の工事による騒音など、生活環境が大きく変わると、不安を感じやすくなります。
また、家族が増えたり減ったりすることも、犬や猫にとっては大きな出来事です。

特に多頭飼育の場合、相性が合わないとストレスの原因になりやすいので、それぞれが安心できるスペースを確保してあげることが大切です。

 

愛犬・愛猫のストレスを防ぐための環境チェック


「もしかしてストレスを感じているかも?」と思ったら、まずは飼育環境を見直してみましょう。
以下のポイントをチェックし、ストレスの原因になりそうなことがないか確認してみてください。

室温は適切か?(寒すぎたり暑すぎたりしていないか)
音はうるさくないか?(工事の音・テレビの音量・他のペットの鳴き声)
1匹で落ち着けるスペースがあるか?(ハウス・隠れ家・安心できる場所)
トイレは清潔に保たれているか?
猫の場合、トイレの数は十分か?(飼育頭数+1以上あるか)

 

獣医師と考えるストレス対策・解消法


愛犬や愛猫がストレスを感じているかもしれないと思ったら、早めに対策をしてあげることが大切です。
以下の方法を試して、できるだけストレスを軽減できる環境を整えてあげましょう。

<生活環境の改善>
まずは、愛犬や愛猫が落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。

・安心できる居場所をつくる
クレートやベッドを静かな場所に置き、リラックスできるスペースを確保してあげましょう。人の出入りが多い場所や騒がしい環境では、落ち着かずストレスを感じる子もいます。

・トイレや生活スペースを清潔に保つ
汚れたトイレはストレスの原因になります。こまめに掃除をして、常に清潔な状態を保ちましょう。

・(猫の場合)環境を充実させる
窓際にキャットタワーを置くと外の景色を眺めることができ、良い刺激になります。ただし、脱走防止の対策は万全にしておきましょう。

また、爪とぎもストレス解消につながるため、複数の爪とぎを用意してあげるのもおすすめです。

 

<運動や遊びを取り入れる>
適度な運動はストレスの発散に効果的です。
それぞれの性格や習性に合った遊びを取り入れて、楽しく運動させましょう。

■犬の場合
散歩の時間を少し長くする
ドッグランなどで思いきり走らせる
ボール遊びや引っ張りっこ遊びなど、おもちゃを使って遊ぶ

■猫の場合
キャットタワーや階段を活用した上下運動
猫じゃらしやネズミ型のおもちゃで「狩猟本能」を刺激する

猫は「獲物を追いかける→捕まえる」という一連の動きができると、満足感を得やすくなります。

 

<かまってあげる時間を増やす>
飼い主様とのスキンシップも、愛犬や愛猫に安心感を与える大切な時間です。
無理に触るのではなく、犬や猫が寄ってきたときに優しく撫でたり、声をかけたりするだけでも安心感を与えられます。

 

<獣医師への相談も選択肢に>
ストレスの原因によっては、ご家庭だけでの対策では解消が難しいケースもあります。特に、ストレスによる問題行動が見られる場合は、獣医師に相談するのも一つの方法です。
症状や状況に応じて、ストレス軽減のためのサプリメントや薬の使用を検討することもあります。

「最近、愛犬・愛猫の様子がいつもと違う…」と感じたら、お気軽に獣医師にご相談ください。

 

まとめ|愛犬・愛猫が健やかに暮らせるように


ストレスは、問題行動や体調不良の原因になることもあるため、愛犬や愛猫が健やかに過ごせるよう、日頃から意識して対策をしてあげることが大切です。

生活環境の見直しや適度な運動、愛情をもって接することで、ストレスを和らげることができます。

ただし、ストレスのサインだと思っていたら実は病気の兆候だったということもありますので、普段と違う様子が見られたら、自己判断せずに早めに獣医師に相談すると安心です。

 

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ストレスや食べ物に注意│犬の胃腸炎について
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