日々、犬や猫にあげる食事の適切な量と質は健康維持に欠かせませんが、ごはんの種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない飼い主さんが多いかと思います。
そこで今回は、犬や猫のフードの選び方について、簡単に解説します。
なお、あくまで“健康な”犬や猫に対するフードの選び方についてですので、もし病気を患っている場合は獣医師にご相談ください。
目次
1.主食は総合栄養食
2.ライフステージに合わせたフードを選ぶ
3.ドライとウェットの違いは?
4.まとめ
犬や猫の主食には「総合栄養食」を選びましょう。
総合栄養食は、水とそれだけで必要としている栄養素を摂取できるように設計されたフードです。
ペットフードには「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」「一般食」などがありますが、総合栄養食以外は主食として設計されているものではないため、それのみを与え続けると栄養が偏ってしまいます。
トッピングやおやつで使う分には問題ありませんが、主食には必ず「総合栄養食」を選びましょう。
子供と大人では必要な栄養バランスは異なるため、ライフステージに合わせたフードを選びましょう。
体が急激に成長する時期なので、高栄養で消化性の良い成長期用のフードを与えましょう。犬の場合は小型犬と大型犬で成長期に求める栄養要求量が異なるので、大型犬には大型犬用の成長期のフードを与えるようにしましょう。
体が成長し、体重が安定したら成犬用・成猫用のフードに切り替えましょう。切り替え時期の目安は1歳前後ですが、成長具合や避妊・去勢の時期によっては1歳未満で切り替えることもあります。
代謝が落ち、病気が気になるシニアの犬や猫に対しては、低カロリー・低脂肪で、健康をサポートするような機能性成分が添加されているシニア用のフードがおすすめです。犬種にもよりますが、だいたい6~8歳以降が目安とされます。
ペットフードには、水分含有量の高い順にドライ>セミドライ・セミモイスト>ウェットとあります。
ドライフードはいわゆるカリカリで、保存性が良く価格も安いというメリットがあります。
ウェットフードは缶詰やパウチなどで販売されているもので、嗜好性が高い反面、保存性が悪く、価格が高いというデメリットがあります。
セミドライ・セミモイストはドライとウェットの中間です。
ほかにも、手作り食を冷凍保存の形式で販売しているフレッシュフードというものもあります。
尿路疾患の予防のためなど、水をあまり飲まないけれど水分を多く摂らせたいといった目的がある場合は、ウェットフードをうまく利用して食事から水分を摂らせるのも良いでしょう。
■尿路疾患の予防に関してはこちらのページでも解説しています
今回は愛犬や愛猫のフードの選び方について、基本的なことを解説しました。
たくさんあるフードからおうちの犬や猫に最適なものを選ぶのはなかなか難しいものの、「ライフステージに合った総合栄養食」という原則で、食いつきや体調などを見ながらどのごはんをあげるか検討しましょう。
フードの選び方について分からないことなどありましたら、お気軽に当院までご相談ください。
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