お薬を処方されたものの、ご自宅での飲ませ方がわからなくてお悩みの飼い主様は多くいらっしゃると思います。
犬や猫にとってお薬はいつものご飯とは違う、見慣れないものです。それを突然飲まされても、もともと食欲旺盛な犬や猫でない限り、警戒してしまうでしょう。
そこで今回は、お悩みの飼い主様も多い、犬や猫への自宅での投薬方法について紹介します。
■目次
1.ご自宅での投薬でやってはいけないこと
2.おすすめの投薬方法
3.困ったら動物病院にご相談を
具体的な方法を紹介する前に、ご自宅での投薬において、やってはいけないことを紹介します。
・飼い主様の緊張や必死さを見せる
・犬や猫を叱ったり、力づくで飲ませたりする
処方されたお薬をご自宅で犬や猫に与える際に、「なんとしてでも飲ませなければ!」とプレッシャーを感じて緊張してしまう飼い主様もいます。
そうしてしまうと犬や猫は普段と違う様子を感じ取って、警戒してしまいます。
なるべく普段通りの態度でお薬を与えてください。
また、飲まないからと叱ったり、力づくで飲ませたりすると、お薬に対して悪いイメージを持たれてしまいます。
たとえそのときは飲ませることができたとしても、長期的には飲ませるのが難しくなってしまうでしょう。
ご自宅でお薬を与える際は、この2点はしないようお願いします。
投薬方法①|食べ物に混ぜる
ご自宅での投薬方法として比較的簡単なのは、食べ物に薬を混ぜる方法です。
いつものごはんに混ぜても気づかず食べてくれる犬や猫はいます。
警戒心が強くてごはんに混ぜても食べない場合は、好きなおやつ(さつまいもやかぼちゃ、ササミなど)に混ぜるのも良いでしょう。
投薬補助用のおやつや服薬ゼリーなどもありますので、試してみてください。
投薬方法②|口の中に直接入れる
口の中に直接入れる方法もあります。
錠剤の場合は、犬や猫を上に向かせ、下顎を下に引いて口を開け、舌の奥に薬を落とし、上を向かせて喉をなで、飲み込ませます。
口に手を入れるのが怖い場合はペット用の投薬器もありますので、ご相談ください。
粉薬であれば少量の水でペースト状にするか、ゼリーに混ぜて、歯茎や上顎に塗りつける方法があります。
また、シリンジやスポイトを使って口の横から差し込む方法もあります。
シロップのお薬の場合も、シリンジやスポイトで与えると良いでしょう。
もし分からない場合は、診察の際にやり方をお伝えしますのでお気軽にご相談下さい。
以上、今回はご自宅での投薬方法をご紹介しましたが、どうしても難しい場合は動物病院で飲ませることもできます。
動物病院ではお薬を飲ませるだけでなく、飲ませやすいお薬への変更や、ご自宅での投薬についてのアドバイスもできます。
電話だけでも構いませんので、お困りでしたらぜひお気軽にご相談ください。
光が丘動物病院グループ
東京都練馬区に本院を置き、東京都内、埼玉県で4つの動物病院を運営しています
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