犬と猫は人間よりも睡眠時間が長く、特に子供の時期はよく寝ます。
寝ている姿はとても可愛らしいのですが、こんなに寝ていて大丈夫なのかな・・・と心配になる飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬と猫の適切な睡眠時間と睡眠環境についてお話しします。
目次
1.犬と猫の睡眠時間はどうして長い?
2.いつもより寝る時間が長い場合は要注意!
3.犬や猫が落ち着いて眠れる環境とは?
4.まとめ
睡眠時間は犬で12〜14時間、猫で12〜16時間と言われており、人間よりも長い時間眠ります。
人間も大人より子供の方がよく眠るように、犬や猫でも子供の時期はさらに睡眠時間が長く、1日に20時間も寝る子犬や子猫もいます。
この睡眠時間の長さは、犬や猫の食生にも関係していると考えられています。
犬や猫は肉食動物なので、自然界では狩りが必要でした。肉食動物は狩りのエネルギーを温存するために、寝ている時間が長く、起きていてもダラダラと過ごしていることが多い、という特徴があります。
また、睡眠には浅い眠りと深い眠りがありますが、人間と比べて深い眠りにつく時間が短いとされており、それが睡眠時間を長くする理由の1つとも言われています。
犬も猫も人間と同じで、体調が悪い時、よく眠れなかった時などに睡眠時間が伸びることはあり、それが長く続く場合は病気の可能性もあります。
例えば、甲状腺機能低下症などでは若くても寝てばかりいることがありますし、軽度の椎間板ヘルニアや関節疾患などでは、痛みから動きたがらず寝ている時間が増えます。
いつもと様子が違うと思ったら、なるべく早めに受診しましょう。
甲状腺機能低下症はこちらの記事でも解説しています。
甲状腺能低下症について
愛犬が散歩に行きたがらない…実は病気が隠れていることも│犬の甲状腺機能低下症について
椎間板ヘルニアについてはこちらの記事でも解説しています。
特定の犬種で多く見られる│犬の椎間板ヘルニアについて
犬も猫も、知らぬ間にお気に入りの場所を作って昼寝の場所にしていることがありますが、飼い主さんの方でも、落ち着いて眠れる場所を作ってあげるとよいでしょう。
場所に関しては、大きな音がしたり飼い主がたびたび近くを歩いたりしない場所に寝床を置いてあげましょう。
犬は狭い場所が好きなのでクレートが、猫は高い場所が好きなのでキャットタワーなどがよいでしょう。
移動用のケージやキャリーを寝床にすると、移動時も安心して過ごしてくれるのでお勧めです。
温度や湿度も重要で、人間と同じように、暑すぎても寒すぎてもよく眠れません。
夏、特に熱帯夜などは冷房を効かせて快適に寝られるようにしてあげましょう。クールマットなど、ひんやり素材のものを用意してあげるのもよいでしょう。
逆に冬は毛布や湯たんぽなどで暖を取れるようにしてあげましょう。ただし、低温やけどには注意してください。
また、寝床とトイレはなるべく距離をあけるようにしましょう。
犬も猫も1日の半分以上を寝て過ごします。
睡眠中をより快適に過ごせるよう、環境を整えてあげましょう。
睡眠時間が異常に長かったり短かったりする場合は、何か健康上のトラブルがあるかもしれません。
気になる場合は早めに獣医師まで相談してください。
愛犬愛猫との暮らしに役立つ知識について、下記のページでもまとめています。
散歩中に人や犬に吠えてしまう愛犬への対処法についての記事はこちら
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