唾液腺嚢腫
唾液腺とは唾液を分泌する器官ですが、犬には、耳下腺、下顎腺、舌下腺、頬骨腺の4つの唾液腺があります。
唾液腺嚢腫の原因は?
唾液腺嚢腫(だえきせんのうしゅ)とは、唾液腺や唾液管が損傷を受けたり閉塞してしまった結果、他の組織に唾液が漏れて溜まってしまう病気で、犬では舌下腺と下顎腺での発生が多いといわれています。
嚢胞ができた部位に唾液が溜まるため、一般に無痛性の大きな腫脹が顎や舌、ときには咽頭部に認められます。
咽頭部に限局する場合はしばしば吐気や呼吸困難を起こします。腫瘤が外傷を受けると出血したり、不快感から食欲不振となることがあります。
唾液腺嚢腫の治療は?
治療はほとんどの場合、たまってしまった場所(嚢胞)を手術で外科的に摘出することが一般的ですが、唾液腺を一緒に摘出する場合もあります。
頚部には多くの神経が走っており、また気管に近いところなので、手術にはリスクが伴います。