温めてあげる
冷え込んで死んでしまうこともあるため、室温は少なくとも21℃にはしてあげましよう。
初乳を飲ませる
生れてから数日以内のお乳には豊富な免疫物質と栄養が含まれています。必ず飲ませてあげましょう。
上手に吸い付けない子はお乳のそばに置いて口を開けて含ませてあげましょう。母犬が仔犬の世話をしない場合でも初乳はスポイトで吸い取って仔犬にあげることが大切です。
圧死事故に注意する
分娩後の母犬はとても疲れています。母犬が仔犬の上に乗ったまま寝入ってしまい、圧死してしまう事故の可能性がありますので注意して助けてあげてください。
断尾と狼爪の切除
特定犬種や外観上の問題からこれらを希望する場合、なるべく小さなうちにしてしまうことをお勧めします。
生後2~5日目には病院へ連れてきて下さい。
子宮感染症に注意する
妊娠して大きく広がった子宮は1~2ヶ月くらいかけて正常に戻りますが、その間に子宮の感染症などを起こしてしまうことがあります。
分娩後に、子宮が反転し、外陰部から外部へ、その反転した子宮が脱出してしまう子宮脱や、分娩後に子宮から胎盤が排出されずに停滞している状態になってしまう胎盤停滞が起こり得ます。
胎盤停滞は放っておくと急性子宮内膜炎になってしまい、場合によってはただちに子宮摘出が必要となります。
また、3週間くらいはおりものがみられます。
徐々に色が薄くなっていれば問題ありませんが、急に色が濃くなったり、臭くなったり、血様になったりするときは病院に連れて行ってください。
低カルシウム血症に注意する
小型犬では母犬が出産数日後にカルシウム不足に陥ることがあります。
その場合は痙攣などの症状が現れますので分かります。そのときは病院で点滴、カルシウムの注射などで治療する事になります。子犬は1ヶ月令くらいまでさかんにお乳を飲んでぐんぐん成長します。
母犬はその分のエネルギー、カルシウムなどの栄養を摂取しないといけませんから、離乳までは子犬用のフードを与えてください。