皮膚襄胞(ひふのうほう)とは皮膚に袋状の異常な構造物ができるもので、犬ではよく見られますが、猫にはあまり見られません。先天性(出生時に存在すること)のものや、ある種類に遺伝性のものがあります。
皮膚の下に袋状の構造物ができ、皮質や古い角質が溜まるものが皮膚嚢胞です。
襄胞形成の原因は、皮膚を形成している細胞の配列が狂ったり毛襄が欠損したり閉鎖したりすために起こります。
大半の襄胞は、灰色から白みがかったチーズ様の内容物を含み、一見すると小さなコブか結節のように見えます。時間がたっと非常に大きくなり、炎症を起こしたり、感染をおこしたり、痛みやかゆみが現れたりして弾けることもあります。
皮膚の一部で拡がる義胞もいくつかあります。
シーズーやシュナウザーなど、皮質の分泌の多い犬種によく見られます。
治療として外科的に切除するのが良いです。
襄胞は圧迫してはいけません。襄胞の内容物が周囲の組織へ押され、炎症を起こすからです。
このような構造物に早めに気がつけるように、毎日ブラッシングなどで身体の隅々まで触る習慣をつけておきましょう。