変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)とは、関節のクッションである軟骨がすり減ったりすることで、関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気です。
何らかの原因で関節の軟骨が傷み、すり減ると、周囲の負担のかかっていない部位に異常軟骨や骨棘として増殖します。こうして関節の変形が進みます。
変形性骨関節症の原因は、原発性(一時性)のものと、他の病気に反応して起こる続発性(二次性)のものに分かれます。原発性は加齢によるものがほとんどです。
変形性関節症の主な症状は慢性的な関節の痛みです。
初期症状では足を引きずったり、階段を嫌がる、散歩の時に疲れやすく運動を嫌がる(運動不耐性)などの症状を示すようになります。
病気が進行すると、患部を動かした際に関節から異常な音がしたり、関節の動かせる範囲が減少することもあります。
変形性関節症の治療方法は、その原因および症状によって異なります。
肥満の場合は、減量をするなど食事管理をしっかり行います。
また、症状に応じて非ステロイド性抗炎症薬などを投与しながら、状況を見て運動量を加減します。外科的手術が必要な場合もあります。
続発性の変形性関節症の場合、原因疾患の治療を行います。
予防として子犬の頃から太りすぎなよいようにし、無理な運動はできるだけ控え、フローリングの場合には滑りにくいようにカーペットやマットを敷くなど、足腰に負担の少ない環境を整えましょう。