下腿の骨は脛骨と腓骨の2種類があります。その脛骨の正面上部あたりに「脛骨粗面」があります。
大腿四頭筋(太ももの筋肉)の腱が膝蓋骨(膝のお皿)を経て、膝蓋靱帯になり、この脛骨粗面に付着しています。
脛骨粗面の剥離骨折は膝関節のすぐ下の小さな骨稜が剥がれておこります。ペットが飛び降りたり、落ちたりした時に片足で着地すると全体重がかかり、肢の上部の筋肉が強く引っ張られてこの剥離が生じるのです。
幼若齢の犬と猫に発生が多いです。剥離すると痛がり足先を内側に曲げていつも肢を地面につけずにあげています。これはレントゲン検査で診断できます。
治療としては、剥離を戻してつなぎとめるための手術が必要です。