骨軟骨症は軟骨内に骨化が発生する全身性の疾患です。関節の軟骨部分の骨化が正常に進まないために生じます。
骨軟骨症が進行して関節軟骨や関節を破壊すると、離断性骨軟骨炎が続発します。症状が進行すると軟骨の小片が骨から剥がれ落ち、関節内を遊離する関節鼠(分離した骨片または軟骨片)を形成することもあります。
骨軟骨症は成長の早い大型種の若い犬にみられ、肩や肘や飛節や膝の各関節に多発します。発生は雄犬に多いようです。まず6~9ヶ月齢で踉行するようになり、それが数週間から数ヵ月続きます。そして数週間周期で再発します。
診断には病歴を慎重に聴き出すことと、完全な身体検査とレントゲン検査が必要です。
多くの犬では休養と投薬で回復しますが、一部の症例では軟骨片の外科的摘出が必要となります。ほとんどの症例では完治が期待できます。