感染症状が出た

HOME > 猫カリシウィルス感染症

猫カリシウィルス感染症

猫カリシウィルスはまさまざま呼吸器症状を引き起こします。

猫はこのウィルスを吸い込んだり飲み込んだりして感染します。潜伏期間は2~10日です。

猫カリシウィルス感染症の症状は?

初期症状は眼やに、鼻水、くしゃみ、そして元気食欲がなくなることです。また舌や上あごに潰瘍ができたり、この病気にひどく浸された猫は涎(よだれ)がひどくなることもります。

症状は1~4週間続きますがほとんどは回復します。しかし命取りになることもあります。仔猫がこの病気に罹るととても重症になります。

初めてこの病気に罹って回復した猫には、数週間から数年もウィルスを体から排出する場合があります。

感染経路はほとんどが感染猫との接触感染ですが、空気感染や手、衣服、食器などの事もあります。1度この病気にかかり回復した猫には、体内に免疫ができるのでほとんど再発することはありませんが、完治していないとウイルスが体内に残り、他の猫の感染源にもなります。

ワクチンの接種、他の猫と接触をしないようにすること(健康そうに見えても、感染していることがあるので注意が必要)、強いウィルスなので、病気の猫が使った食器、便器等は塩素漂白剤で消毒することで予防できます。

カリシウィルス感染症の症例

日本猫 10

主訴 口を開けて呼吸したり痰を吐くようなしぐさをする

 

身体検査では両側性の透明な鼻汁排泄、結膜の軽度充血、眼脂、口腔内潰瘍が認められました。

開口呼吸をする場合重篤な呼吸器疾患が潜んでいることもあるためレントゲン検査を実施しましたが異常は認められませんでした。

上部気道の炎症(急性咽頭・喉頭炎)が示唆されるため対症治療を行ったところ5日ほどで症状は改善しました。

 

カリシウイルスは猫の上部気道疾患の多くを占め、大抵は対症治療の後に回復します。ただの風邪だと思って無治療で放置すると細菌感染を合併したり、食欲不振から消化器疾患を起こすことがあるため注意が必要です。

TOPへ戻る