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尿崩症

尿崩症は主に多飲多尿を主訴とする病気です。尿崩症は原因によって中枢性尿崩症と腎性尿崩症に大別されます。

中枢性尿崩症は下垂体から分泌され、腎臓の集合管で水の再吸収を促進する作用をもつアルギニンバソプレシンというホルモンの分泌障害に起因し、水を腎臓で吸収できないために多くの水を尿として排出してしまうのです。

一方、腎性尿崩症は腎臓の尿細管にあるアルギニンバソプレシンに反応する部分(受容体)の感受性低下に起因し、これも水を吸収できないために多尿となります。

尿崩症の原因は?

中枢性尿崩症の原因として、視床下部や下垂体の先天的な異常、下垂体腫瘍、下体腫瘍にに対する治療(放射線療法や摘出術)、外傷等が挙げられます。

腎性尿崩症の原因として、遺伝性、多くの場合は種々の腎臓の疾患が挙げられます。

尿崩症の治療は?

尿崩症の治療方法として、中枢性尿崩症の場合、抗利尿ホルモン剤を定期的に投与します。

腎性尿崩症の場合、効果的な治療法はなく、腎臓の病気がきっかけで発症しているのなら、食事療法などで腎臓の状態を少しでも改善させます。

また、犬が脱水にならないよう自由に水を飲める環境を整えて、できる限り水分補給に努めることも重要な治療となります。

 

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