強制給餌
ウサギは絶食に耐えられない動物です。短期の絶食もしくは採食量の不足でも全身状態の悪化につながりやすくなります。
ウサギに食欲の廃絶もしくは低下があった場合、胃腸管の蠕動運動を著しく低下させ、鼓脹症や盲腸うっ滞が生じます。
そうなった場合、原因疾患が治癒したとしても、再度食欲を取り戻すことは困難です。
したがってウサギの治療を行う際は、常に消化管の状態を正常に保つことが重要となります。その為、食欲の無いウサギには強制給餌を行わなければなりません。
①フードをふやかしてシリンジ(注射器)に入れます。
②シリンジを用いて口角より静かに注入します。
この時ウサギを伏せの体勢もしくは仰向けの体勢にして保定します。
③投与した後は口唇周囲の漏れた流動食は丁寧に拭ってあげて下さい。
流動食を被毛に付着したままにすると、皮膚炎を生じることがあります。