現在のところてんかんは投薬による治療がほとんどです。
原因がはっきりしている症候性てんかんの場合には原因に適した治療が必要となります。しかし、投薬はてんかん発作の発生頻度を減らす目的で使用し、投薬しても100%てんかん発作が抑えられるわけではありません。
一般には月に1回以上の発作があった場合、初めての発作でも1日に何回か起こした場合(群発発作)あるいはてんかん重積状態(発作が止まらない場合)になった場合には投薬治療を開始することになります。
ただ、半年に1回あった発作が3ヵ月に1回、そして2ヵ月に1回と頻度が増えているようならば治療を開始します。
てんかんは長期に薬を飲んでいかなければならないのですが、ある抗てんかん薬には、肝障害の副作用があるため、定期的に血液検査で抗てんかん薬の血中濃度の測定に加え、肝臓の酵素の値の測定を行いましょう。
抗てんかん薬を獣医師の指示なく中止すると、今まで抑えていた電気的ショートが一気に広がってしまい、興奮してしまう場合があり、今までの薬では抑えきれなかったり、あるいはそのまま死に至る場合もあるので、気を付けましょう。
※軽い発作の場合はあわてず行動しましょう、命に別状はありません。発作中は噛まれる可能性かあるのでむやみにさわるのはやめましょう。