軟部外科

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Soft Tissue Surgery

軟部外科のご案内

軟部外科は、神経外科や整形外科を除く、ほぼすべての臓器や組織を扱う外科の一部門です。当院では、皮膚・呼吸器・消化器・泌尿器・肝胆膵・口腔など、さまざまな軟部外科疾患に対応しています。近年では各疾患の知見の普及及び医療技術の発達とともに腫瘍性疾患(がん)の増加が見られ、しゅyはあらゆる臓器で発生する可能性があるため、幅広い臓器や組織の知識が求められます。CT検査や専門医の診察が必要な場合は、信頼できる二次診療施設をご紹介させていただきます。

手術中の獣医師

よくある症状

  • しこりが見られる
  • 食欲がなく、痩せている
  • 咳がよく出る
  • 便が柔らかく、下痢の症状もある
  • お腹を気にする
  • 歩くことを嫌がる

軟部外科の検査について

身体検査

視診・触診・聴診などの一般的な検査に加えて、飼い主様から日常の様子や具合が悪くなった際の状況などを細かく問診していきます。

尿検査

膀胱炎や尿結石などの泌尿器の異常を調べることはもちろん、尿検査で腫瘍の疾患も調べることができる有用な検査の一つです。

レントゲン検査

胸部や腹部の臓器を撮影することで、異常を発見することができます。痛みもなく動物の負担もあまりかかりません。臓器を撮影するに伴い、検査前日もしくは当日は絶食してもらう必要がありますが、短時間で終わります。

超音波検査

胸部や腹部にエコーを当てることで、動きや腫瘍、腹水の有無を調べることができます。レントゲン検査と同じく、痛みがないため動物の負担も少ないです。

CT検査

CT検査では、動物の体の断面を画像で見ることができます。撮影した画像を様々な角度で確認することもでき、症状がある場所の特定や現在の状態などの情報も得ることができます。

軟部外科でよく診る疾患

門脈シャント

門脈という消化管から肝臓に血液を送る血管と全身を巡る静脈にシャント(短絡)ができてしまう病気です。消化管から吸収された栄養素や毒素が運ばれますが、枝分かれしたシャント血管に流れ込んでしまい、正しく吸収されなくなってしまいます。病気の発見は血液検査や画像診断で判明することが多いです。

膀胱結石

犬や猫のトイレの回数や尿が出ない、血尿が出ているなどの症状が見られると膀胱結石の疑いがあります。尿道に結石が詰まってしまうと尿が出なくなり、腎障害を引き起こす可能性がありますので、早期に動物病院へ受診をおすすめします。

子宮蓄膿症

子宮の内側の膜に細菌が入り、膿が溜まってしまう病気です。避妊手術をしていないメスの犬・猫で子宮蓄膿症は発生することが多いです。特に高齢の子で発症してしまうと命に関わる可能性もあり、子犬・子猫の時から予防として避妊手術を行うことをおすすめしています。

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