本来、群れで生活をしていた犬にとって、一人で過ごすお留守番はあまり得意ではありません。
とはいえ、飼い主さんもずっと家にいるわけにはいきません。
そこで今回は、犬を留守番させる場合の注意点をご紹介します。
家にお迎えしてからの1〜2週間は、新しい環境に戸惑う時期なので、なるべく一人にせず、寄り添ってあげてください。
そのうえで、トイレトレーニングやクレートトレーニングを行い、トイレの場所や自分の居場所を覚えさせましょう。
留守番をさせる場合は、いきなり長時間留守にするのは控えましょう。
短時間からはじめ、徐々に時間を伸ばしましょう。
家を出るときには悟られないよう、こっそり出ていくのがポイントです。
また、帰宅時も激しいスキンシップや褒めなどはせず、普段通り過ごすとよいでしょう。
飼い主と犬との信頼関係ができていれば、少し家を空けたとしても、必ず帰ってくると認識するため、留守番に耐えられるようになるでしょう。
留守番中は、室内の温度管理に気をつけましょう。
飼い主さんの外出中に熱中症になってしまう犬は意外と多くいます。
動物だから暑さ寒さには強いと勘違いされることもありますが、汗をかけない犬は、暑さに弱い生き物です。
夏場はもちろん、それ以外の季節でも温度管理には注意しましょう。
犬が安全に留守番するためには、室内が片付いていることは絶対です。
飼い主さんがいない間に、寂しさから普段はしないいたずらをしてしまうかもしれません。
おもちゃや食べてはいけない食品の誤飲誤食なども起こりえます。
犬に留守番をさせる場合は、口にしてはいけないものは絶対に届かない場所にしまってください。
また、お出かけ時におやつを与えるのは良いのですが、時間のかかる大きめのガムなどは丸呑みして喉を詰まらせる危険があります。
留守にするタイミングで与えるのは控えた方が良いでしょう。
飼い主さんとの信頼関係ができていて十分な体力があり、トレーニングをすれば、数時間の留守番はできるようになる犬がほとんどです。
しかし、なかには分離不安など、飼い主さんと離れるのを過剰に嫌がる犬もいますので、愛犬の性格を理解したうえで、可能な範囲で行いましょう。
また、留守番中の様子が気になる場合は、ペットモニターの利用もいいですね。
留守番に慣れた犬であっても長期間の留守番は難しいと思います。
旅行や出張などで長期間家を空けるのであれば、ペットホテルやシッターの利用、知り合いに預けるなど、外部の手を借りましょう。
当院でもホテルでのお預かりをしております。お気軽にお問い合わせください。
光が丘動物病院グループ
東京都練馬区に本院を置き、東京都内、埼玉県で4つの動物病院を運営しています
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