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大切な愛犬愛猫のために必ず実施したい│犬と猫の予防診療の重要性について

2023.03.02
予防

予防診療とは、病気にかからないよう予防し、万が一発症しても病気の重症化を抑えるための診療のことです。

ペットの高齢化が進む昨今、おうちの犬や猫と長く健康に過ごすために、予防診療は非常に重要な役割を担っています。

今回は、犬と猫の予防診療で重要な混合ワクチン、狂犬病ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防と、避妊・去勢手術についてご説明します。



混合ワクチン


混合ワクチン接種は、犬や猫の病気の中で、伝染性や致死性が高く治療が難しい感染症に抵抗力(免疫)をつけるために行います

免疫をつけておけば、万が一感染したとしても、症状の重篤化を防ぐことができます。

子犬や子猫は、母犬や母猫からもらった移行免疫が切れる生後2ヶ月ほどからは感染症への抵抗力がなくなるため、この時期から数週間隔で2〜3回接種して免疫を付与します。

その後は、通常は年に1回の追加接種で、免疫を維持していきます。

ワクチンの種類や接種時期については、ライフスタイルに合わせてご提案させていただきますので、獣医師にご相談ください。

 

狂犬病ワクチン


狂犬病は発病したらほぼ100%死亡する恐ろしい病気で、犬だけでなく人間を含めたほぼすべての哺乳類に感染します。

日本では狂犬病予防法で生後91日以上の飼い犬に対して年1回のワクチン接種が義務付けられています

現在、日本での発生はありませんが、世界的に見ると日本のように狂犬病が蔓延していない国は少ないと言えます。

そのため、狂犬病ワクチン接種はご自身の愛犬を感染から守るだけでなく、万が一日本に狂犬病ウイルスが入ってきた際に、感染の流行を防ぐためにも重要です。

 

フィラリア予防


フィラリアは蚊の吸血を介して幼虫が感染する寄生虫で、動物の体内で成長して肺動脈に寄生し、心臓や血液を詰まらせたり、肺高血圧症から呼吸困難を起こしたりする怖い病気です

フィラリア予防では蚊の発生時期に合わせて定期的に駆虫薬を投与します。

予防薬には内部寄生虫や外部寄生虫(ノミ・マダニなど)を駆虫できるものもあり、さまざまなタイプが販売されています。

フィラリアについてはこちらの記事でも解説しています。

フィラリア症について

フィラリア症の予防について

 

ノミ・マダニ予防


ノミやマダニなどの外部寄生虫は、それ自身による健康被害を起こすだけでなく、病気を運ぶ存在です。例えば、近年ニュースなどでも取り上げられている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はマダニが媒介する病気ですが、人間にも感染することで知られています

非常に重篤な症状を引き起こし、人間の死亡例も報告されている、恐ろしい病気です

ノミやマダニは基本的には散歩などで外出したときに体につけてくることが多いものの、完全室内飼いだからといって予防が必要ないわけではありません。

外から帰ってきた飼い主さんの服や体についた虫がお家のペットにつくことがあります。

予防ではスポットタイプの塗布剤や内服薬を投与します。また、ノミやマダニは暖かい時期に活動が活発化することで知られていますが、暖かい室内でも繁殖することができるため、通年での予防をお勧めします。

 

避妊・去勢手術


避妊手術や去勢手術には、望まぬ繁殖を防ぐだけでなく、将来的な生殖器系の病気や、マーキングや徘徊などの本能的な問題行動を防ぐ効果があります

特に乳腺腫瘍は、初回発情前に避妊手術を行うと予防効果が高いとわかっています

また、避妊や去勢をすることで性格が穏やかになることもあり、問題行動の解決といった側面も期待されています。

当院の避妊去勢手術と術前検査のセットプランの費用などについては、以下のページをご覧ください。

■当院の避妊去勢手術についての詳細はこちら

 

予防診療での受診はメリットがたくさん!


今回紹介した予防は、犬や猫が長く元気に暮らすために重要なものです。

予防診療で動物病院に定期的に受診することは、予防を確実に行うだけでなく、病気の早期発見にもつながります。

また、ペットも病院に慣れるため、万が一の入院時も安心して過ごすことができるでしょう。

■当院の予防診療についての詳細はこちら

 

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