避妊手術をして、退院後の心配事は多くあると思います。 そんな心配事の中でも、避妊手術の日程を決める時に飼い主さん口から多く聞く質問は、 「退院後、犬をずっと見てあげられないのだけど、大丈夫?」 飼い主さんたちには日々の仕事や用事がもちろんあるので、四六時中犬のそばにいてあげることはなかなか難しいです。 しかし、避妊手術という一大事に見てあげられないことを不安に思う飼い主さんは多いのです。休みに合わせて手術をしたり、無理をして休みとる方もいるようです。 その心配事に対しての回答をしていきましょう。
避妊手術をして退院後、基本的には犬のいつもどおりの生活で問題ありません。 平日の日中いつも飼い主さんが仕事に出かけていて一匹で過ごしている、という日常の生活を過ごしても大丈夫です。 案外、静かに過ごしてくれる犬も多いものです。 日常的に日中寝てばかりいる犬も多いので、安静に過ごせて術後管理としては問題はありません。
しかし、どんなケースでも一匹にしていいとは言えません。 例えば、 ・家の中でいつも激しく遊んで暴れてしまう犬 ・力が強くて自分でカラーを取ってしまうような犬 ・術後から下痢・嘔吐などして体調を崩している犬 上記の場合の元気ないたずらっ子の場合は、一匹にしない方がいいかもしれません。 それは、手術の傷の糸を取ってしまうかもしれないからです。 傷を縫合している糸はそう簡単には取れませんが、舐めてしまうと取れてしまう事があるのです。 舐め防止のエリザベスカラーや包帯を力ずくで外してしまったり、元気よく遊んでいて取れてしまうこともあり、その後傷を舐めて、犬自身が抜糸してしまうのです。 傷がまだくっついていないと、傷は開いてしまい再縫合をしなければならないでしょう。 また、術後はストレスや疲れで体調を崩す犬も少なくありません。 胃腸炎になってしまう場合も多いです。 その場合は治療が必要なので、まずは動物病院に相談して家での看護が必要でしょう。 こういったケースは飼い主さんが家で見てあげていた方が安全です。
体調が安定しない犬は、安定する2・3日。 いたずらっ子で一匹にすると傷を悪化させてしまう犬は、抜糸までの約1週間。 という期間を考えておかなければならないでしょう。 もちろん体調はもっと期間がかかるかもしれませんが。
仕事の都合でずっとは見ていられないけど、犬の性格が活発心配な方、よくお腹をこわしやすい犬の場合もあるでしょう。 そんな時は、入院を長引かせてもらう、という方法もあります。 術後1泊で退院させる病院が多いと思いますが、長めに1週間くらい入院させる病院もあります。 術後から抜糸までの間、動物病院で預かることも可能なので、獣医師に相談してみてください。
一般的に術後家で一匹で犬が過ごしても大丈夫ですが、心配であれば、休みの前に手術してもらうように日程を組んでもらったり、入院で預かってもらったりすることもできます。 心配なことは獣医師に相談してみてくださいね。