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猫のキャリーケース比較!【獣医師おすすめ】

2016.08.15
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動物病院に連れていくためには、必要不可欠なキャリーケース。
猫を飼い始めの時にどのタイプのキャリーを買えばいいのか迷いますよね。
飼い始めた後で使いにくく、猫に入るのを嫌がられることは、地味に飼い主と猫にとってお互いにストレスです。
 どんなキャリーであれば、使いやすいのか、猫に好まれるのか、獣医師の目線でお伝えしましょう。

 キャリーの種類について

まずキャリーケースには様々な種類があります。
大きく2つに分けると
  • ソフトキャリー(全体が布でできている軟らかいもの)
  • ハードキャリー(全体がプラスチック等でできている硬いもの)
に分かれます。

 飼い主が喜ぶキャリー

飼い主にとって使いやすいキャリーは、ソフトキャリーが多いと思います。
ものによっては、たたんで小さくできて収納しやすいものが好まれます。
持っている時に飼い主の体との密着性があり、猫にとって安心できるものもあります。
また、最近は見た目が可愛らしいものも多く、猫の耳がついていたり鮮やかな色のものもあり、持っていて気持ちが嬉しくなるものもあります。
私のオススメのソフトキャリーは、背負うタイプのリュック型のキャリーです。
IMG_1710
背中で飼い主と密着していて安心感があり、飼い主の両手が空き、他の荷物を持てることが利点です。
そして、何より手で持つよりも背負う事で安定感がでて、猫に与える揺れが少なくすることができ、猫にとってやさしいキャリーでしょう。

 動物病院が好むキャリー

動物病院にとっては、猫をキャリーから出しやすいかどうかが重要な点です。
診察の前に、キャリーからいつまで経っても上手く出せずにいると徐々に猫も怖がって興奮してしまい、その後の診察が上手くできなくなる場合もあるのです。
とくに病気で状態の良くない猫にとって、そのようなストレスを与えることはタブーです。
すばやくキャリーから出してあげ、すばやく診察を終えてあげることが大切な動物病院にとっては、出しやすい扉の多いキャリーが好まれます。
猫はキャリーから出される際が特に怖がることが多いでしょう。
よって、1つの扉のキャリーよりも、前後と上に開けられる扉のキャリーの方がこっそり猫の後ろ側からだっこしてあげられるので、すんなりストレスなく出すことができるのです。

 念のために持っておきたいキャリー

ケージに入る猫
日常で使用するキャリーは飼い主の生活環境に合わせたり、猫の性格に合わせてあげて選んでいいでしょう。
電車や徒歩の移動の方は持ちやすいキャリー、怖がっておもらししてしまう猫は洗いやすいプラスチック製のキャリー、などと用途に合わせられます。
ただ、もしもの災害時に持っていてほしいキャリーがあります。
それは、丈夫なハードキャリーです。
猫の体格の2倍くらいの少し大きめのハードキャリーがよいでしょう。
もしも自分が被災した時、基本的に猫はペット用の被災シェルターに預けることになり、飼い主さんとは一緒にいられません。
そして、他のペットと一緒くたになって過ごさせるわけにはいかないので、キャリーケースに入れたままの生活になります。
シェルターは場所も狭いので、キャリーを積み重ねて置くことになり、排尿排便もキャリーの中で済ませてもらいます。
そんな時に布製のキャリーだと、汚れても洗いにくく、キャリーを重なるとつぶれてしまったりと危ないので、使用しずらいでしょう。
地震の時なども、上から落ちてきたものから猫の身を守ってくれるので、おすすめです。

 まとめ

ギターケースに入る猫
大半の飼い主が猫をキャリーに入れるのに苦労しています。
そんな状況を予防するためにも、飼い始めの方は、日常的に猫が過ごすスペースにキャリーを出しておきましょう。
キャリーの扉も開けて置けば、猫は狭い場所が好きなので、遊び半分に勝手に入って過ごしてくれます。
それが、猫にとって日常になれば、キャリーに入れたい時にすんなり入ってくれることができるはずです。
この癖づけは、猫がキャリーに入ると怖い所(動物病院など)に行くということを理解する前に飼い始めから行うことが重要です。
 
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