犬の去勢手術が終わり、手術の傷口を確認すると、傷口付近や睾丸が赤い!?なんてことがあるかもしれません。
それは、なぜ起こるのか?
そのままにしていて大丈夫なのか?
心配ですよね。
そして赤いと一口で言っても、様々な可能性があります。
それらの疑問についてお答えしていきましょう。
手術部位からの出血がある
傷口から血が出ている場合は、出血量にもよりますが、念のため動物病院に相談し必要があれば獣医師にみてもらいましょう。
とくに出ている血が、「ドクドク」とあふれるような様子で出ている場合や、ティッシュで拭いてもすぐに出てくるような出血は、早めに動物病院に相談しましょう。
また、「ジワッ」とにじむような出血で、おさえるとすぐに出血が止まるような場合は、少し様子をみても大丈夫です。もし、時間をおいてまた出血しているようなら念のため動物病院に相談してください。
「ジワッ」と出るような傷口からの出血は主に縫合した皮膚の下にたまっていた血液が出てきている場合が多いので、その時はきれいなタオルやティッシュで数分おさえれば、出血はおさまるので問題ありません。
ただ、「ドクドク」といったものは、手術の際に縛った動脈や静脈の糸がとれてしまっている稀なケースの可能性があります。その場合は早めに動物病院に相談しましょう。
傷口のまわりの皮膚が赤黒い
切開した股の傷口付近や睾丸の皮膚が赤黒く変色していることは比較的あり、問題ありません。
これは、内出血です。
人でも打撲の際に皮膚に内出血がおこり、赤黒い色~紫色になりますよね。
手術の際に傷口から摘出する精巣を出すために、睾丸や傷口に近くの皮膚を押したりするので、内出血がおこるのです。
傷口を悪化させるようなものではありませんので、様子をみて構いません。
徐々に色が薄くなっていき、1週間もすれば元通りです。
傷口の周囲の皮膚が赤く腫れている
傷口の周りの皮膚が赤く、少し腫れている場合は、獣医師に相談しましょう。
術後に周りが勝手に赤くなることは少なく、犬本人は舐めている可能性があります。
傷口が気になって、その周囲も舐めている場合があり、しつこく舐めてしまい皮膚炎を起こしていることもあります。
原因は、犬の性格的に神経質で傷口を気にし過ぎたり、手術の消毒のためにバリカンで毛を刈った影響でバリカン負けしている皮膚が弱い体質の場合があります。
治療方法は舐めないようにしっかりエリザベスカラーを着けてあげたり、外用薬や内服薬が必要になるかもしれません。
まとめ
稀ですが、出血が多いと命にかかわる危険な可能性もあります。
また、傷口周囲の皮膚の状態が悪いと、傷が治るまで時間がかかってしまう可能性もあります。
判断が難しい場合は多いと思いますので、犬が気にしていたり、心配であれば早めに獣医師に相談してくださいね。