犬の避妊手術などの一大事の時に、心配するのはやはり当事者の手術を受ける犬だけだと思います。
しかし、犬を多頭飼いしている飼い主さんは場合、手術を受ける犬以外の「他の犬」に起こるかもしれない事態についてご存知でしょうか?
手術を受けるわけでもないのに、まさか他の仔には何も起こらないでしょう!と思っている方は、ぜひご覧になってくださいね。
ちなみに動物病院では、当事者の犬以外の飼われている犬のことを「同居犬」と呼ぶことが多いので、以下はこれを使用して説明していきます。
さびしくてゴハンを食べない
犬の避妊手術の場合、手術の後の状態を確認するためにも、基本的に動物病院に1泊は入院することが多いと思います。念のために数泊するケースもありえます。
この場合、
手術を受ける犬と仲の良い同居犬は特に起こるかもしれませんが、いつもいる犬がいなくて、さびしくて元気がなくなったりゴハンを食べなくなることがあります。
そんな人間みたいなことがあるのか!?と驚かれることがありますが、意外とこのケースはあります。
ちなみに手術を受けて帰ってくると、同居犬は元気を取り戻します。
また、仲の悪い同居犬だと、逆に解放感で元気になる犬もいるようです。
においを執拗にかいだり、なめたりする
動物病院から帰ってくると、病院独特の消毒薬などのにおいが犬の体についていたり、傷口から血のにおいがすることがあります。
それが気になってしまい、いつもならしないのに、同居犬が手術を受けた犬をにおいをかいで追いかけまわしたり、なめたりすることがあります。
手術で疲れた犬にとってしつこく追いかけまわされるのはかわいそうですよね。
そして、最も困るのは、手術の傷口をなめてしまうことです。エリザベスカラーや包帯で当事者の犬がなめられないようにしていても、同居犬が傷口が気になってなめてしまいます。
なめられてしまうと、不衛生ですし、糸がとれて傷が開いてしまう可能性があります。
そうなると、再度縫合しなければならないこともあるので、なめそうな様子があれば、同居犬とは引き離しておきましょう。
嫉妬していたずらする
どうしても飼い主さんは手術を受けた犬が心配でたくさんかまってしまったり、甘やかしたりしてしまいがちです。
それを見ている同居犬は「ずるい・・」と思い、嫉妬して飼い主さん振り向いてほしくていたずらをすることがあるようです。
トイレ以外の場所でトイレしてしまったり、無駄に吠えたり、モノを噛みちぎったりといった頭をかかえるようなことをするかもしれかせん。
予防のためにも、対等に扱ってあげましょう。もしくは、同居犬に見えないばれないところで、手術した犬を看護してあげてください。
体調をくずす
これは稀ですが、当事者の犬が手術した疲れで胃腸炎などになる場合があります。
その際に、うつるような感染性の病気ではなくても、同居犬も体調をくずす場合があります。
不思議な話ですが、たまにあります。
当事者の犬の気持ちを感じ取ってしまうのかもしれませんね。
まとめ
手術を行った犬の心配だけでもいっぱいいっぱいなのに、同居犬のトラブルも一緒に起こってしまうと、もう手がまらなくなります。
大変な事態にならないためにも、感受性の強い犬などの場合は、同居犬のこともよく観察してあげ、兆候があれば早め対処してあげてください。