愛犬と遊んでいるときに、顔をなめられて思うこと。
「口がにおう・・・」
かわいい顔をした犬でも、なめられるのにためらってしまいます。
その原因の多くは、歯についている「歯石」です。
ほかの原因は、内臓の病気の影響で口からにおいがでてきているケースもありますが、この話はまた今度。
においの元は歯石
犬の歯を実際に見てみてください。
くちびるとめくり、歯に黄色がかった歯石が見つかりませんか?
黄色以外にも、灰色、黄土色、茶色、黒色のものもあります。
歯垢(しこう)であれば爪をたててこすれば取れますが、歯石であれば硬くちょっとのことでは取れません。
歯石はは細菌のカタマリなので、その細菌のにおいが口からするのです。
歯石はとれるのでご安心を!
歯石を取れば、ほぼにおいはなくなるでしょう、ご安心ください。
歯石自体の硬さも軽石くらいのもので、専用の歯科器具を使用すればとれるものです。
麻酔をかけて超音波の器具や磨きをかける器具を使用して行う歯石除去の方法と、麻酔をかけないでスケーラーという歯石をこそぎ落とす器具などで歯石除去を行う方法があります。
麻酔をかける方法の利点は、犬は眠っているのでしっかり歯の裏側まで歯石除去できることでしょう。
逆に麻酔をかけない方法の利点は、まさに麻酔をかけるリスクがないということです。
口を触らせてくれない犬は麻酔を使用しないと不可能ですが。
予防方法はやはり歯磨きです。
犬の歯磨きは嫌がる犬が多いので億劫になってしまう飼い主さんも多いでしょうが、やっぱり一番の予防方法は日常的な歯磨きです。
歯石は、歯垢がそのまま張り付いて3日ほど経つと固まってできたものなのです。
なので、歯垢の段階で歯磨きで落とせれば問題ありません。
歯石にまでなってしまったものは歯磨きで磨く程度では残念ながらとれません。
毎食後とは言いませんが、せめて3日に一度は歯を磨いてみては?
歯磨きの方法について
犬それぞれの個性があるように、それぞれに合った歯磨きの方法があります。
口を自由にさわらせてくれる犬には、歯ブラシをつかってみがき、歯の裏側も挑戦してみましょう。
歯磨きが苦手な犬に対しては、歯磨きとさとられないように、素手の指だけをそっとくちびるの中に滑り込ませ、歯石がつきやすい「犬歯・奥歯」だけでもさわっておくだけの歯磨きをときどきやってみてください。犬がなれてくれば、ガーゼを使ったり、軍手を使用してみたり、時には歯ブラシも使ってみたり。味のついている犬用の歯磨きペーストも歯磨きを好きになるアイテムとしておすすめです。
もしくは、まれですが硬いものを噛むのが好きな犬は、何もしなくても高齢になっても歯がピカピカの仔がいます。この犬たちは歯磨きは無理して行う必要はないでしょう。人間は楽な代わりに、家の家具がボロボロにかまれていることもあるようですが。
まとめ
大抵の犬は歯磨きが好きではなく、高齢になると歯石が多少ついている犬が多いです。
歯磨きなどができない犬に関しては、去勢手術の際などに一緒に歯石除去を行うのも悪くないでしょう。