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起こるかもしれない麻酔のトラブル【メス犬の避妊手術】

2016.11.11
メス犬の避妊

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メス犬の避妊手術は全身麻酔が必要です。 避妊手術をしてあげたいが、麻酔の危険性があると心配で踏みとどまってしまう方もいるようです。 では、麻酔の際にどのようなリスク、トラブルがあるのかもしれないのかご存知でしょうか? 起きてしまう確率としてはそれほど高くはありませんが、自分の犬がおちいる可能性はあるかもしれません。

誤嚥して肺に吐物が入ってしまう

これは手術が終わり、麻酔からさめてくる間に起こることがあります。 物を飲み込む作用を担っている喉の部分がまだしっかりと働いていない状態で、胃の中の内容物を吐いてしまった時に、吐物が間違って呼吸する気道の方に入ってしまい肺炎になることがあり、これを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」と言います。 術前のごはんを食べない、水を飲まない、という決まりを守っていれば、ほぼ起こることはありませんので、獣医師の指示はしっかり守りましょうね。

術後に咳が出る

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全身麻酔は呼吸を助けるための気管チューブをのどに入れます。 それが、のどや気道に当たり炎症を起こしてしまい、手術後に咳が出たり、ほえる声がかすれていたりすることがあります。 これは徐々に治っていきますので、あまり心配はいりません。様子をみてみてください。

麻酔後すぐにアレルギーや痙攣がおこる

麻酔薬を体に入れた後に、アレルギー反応が出るケースがあります。 体が赤くなったり、腫れたりする症状が多く、使用してい麻酔薬にアレルギーがある可能性があります。 使用して初めて発覚する場合もありますが、もともと皮膚炎などのアレルギー体質だと起こりやすいかもしれません。ある麻酔薬は大豆から作られているものがあり、その仔が大豆アレルギーだと使用できないこともあります。 また、麻酔をかけて痙攣が起こってしまうケースもあります。 てんかん発作を起こしたことがある仔や脳に疾患がある仔は麻酔薬の種類によっては痙攣発作が麻酔中に起こる可能性があります。 アレルギーのある仔やてんかん発作を持っている仔は、手術の前に獣医師に提示しましょう。 事前に相談することで、その仔に合った麻酔薬を一緒に考えることができるはずです。

麻酔から起きない

高齢犬に麻酔を使用する場合など、手術を受ける犬が麻酔の作用が強く出過ぎてしまうことがあります。 麻酔には「眠らせる」、「痛みを和らげる」、「筋肉の動きを抑える」などの手術をするときに必要な作用があります。 しかし、その他にも「自分で呼吸をすることを抑える」、「血圧を下げる」、「脈が遅くなる」、「循環が悪くなる」、「体温を下げる」などの、リスクのある作用もあります。 そのリスクのある作用は高齢犬などに強く出てしまうことがあるのです。 高齢犬だけでなく、腎臓疾患を持っている犬、肝臓疾患を持っている犬、心臓疾患をもっている犬、ホルモンの病気(甲状腺機能低下症など)を持っている犬も麻酔のリスクは高いでしょう。 麻酔による良くない作用が強く出てしまい、低血圧や徐脈を引き起こし、心臓が止まってしまったり、麻酔を止めても起きないということがあり、最悪場合、命を落とすことがあります。

まとめ

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麻酔の影響についてお話ししましたが、麻酔をかけない・手術をしないことがいいわけではありません。必要な手術をしないことで、後々犬の体に大きな問題を起こすかもしれないのです。 大切なことは、手術前に麻酔をかける前に、動物病院と獣医師と「手術・麻酔」についてよく話し合うことです。 麻酔のトラブルにおちいらないために、術前の検査、手術の方法の選択、麻酔薬の選択などしっかりと相談しましょう。

 
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