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犬の去勢はどんな麻酔方法が良いのか?

2016.12.19
オス犬の去勢

こんにちは。日本全国寒さが厳しくなってきましたね。 ワンちゃん達も少なからず寒さを感じていることと思います。 さて、 麻酔というのは、大別して全身麻酔と局所麻酔があるということをご存知でしょうか? 人もそうですが、手術中に犬の体が動く可能性のある場合は全身麻酔を使います。 これに対して手術による痛みが少なく大人しくしてくれそうな時には、 場合によって局所麻酔を使います。 人よりも犬は検査や手術に対して不安を感じることが多いため、言い聞かせて大人しくなることはないですよね。 よって去勢手術は、レアケースを除いてどの病院でも全身麻酔を使っています。 では実際に、動物病院ではどんな麻酔方法を取っているのかお話ししていきたいと思います。

注射麻酔による方法

チワワ

注射麻酔とは、皮下や筋肉、または血管内に液体の麻酔薬を入れることで意識を消失させます。麻酔薬だけでなく抗不安薬や鎮痛剤を組み合わせることで安定した麻酔状態に陥り、 麻酔薬の効果が切れてくる時間(予定している手術時間によって獣医師が麻酔薬の種類と量を調節して投与)にゆっくり覚めてきます。 基本的には意識がない状態を作るのですが、麻酔薬の種類によってはなんとなく朦朧とするのみで無意識に多少動く場合があります。 安定した麻酔状態を維持するのは獣医師のスキルにもよりますが、どの麻酔を使うかでどんな麻酔のかかり方をするのかもおおよそ決まります。 メリットとしては、基本的に呼吸は自発呼吸と言って自分自身が自然に行っている呼吸を維持した状態になる為、麻酔の覚めは穏やかです。 デメリットは、万が一の術中の無呼吸が起こった場合にすぐに対応しなくてはならないことでしょう。呼吸が止まると命の危険がありますからね。 また、動く可能性があると手術に影響することがあります。やりにくかったり、一旦手術を中断したり。こういった場合には次の吸入麻酔を併用する場合もあります。  

吸入麻酔による方法

ポメラニアン

吸入麻酔とは、マスクや気管チューブという器具を使って、酸素や空気に吸入麻酔薬をガス化したものを混ぜて吸わせ、意識を消失させる方法です。 一般的な動物病院で使う吸入麻酔のガスは非常に臭く軌道に刺激がある為、一旦鎮静剤でウトウトさせ、その状態から吸入麻酔へ移行させます。 吸入麻酔ガスはその濃度によって「麻酔深度」と呼ばれる麻酔状態の深さを調節できるメリットがあり、ダイヤル一つでその調節が可能です。 ただ、吸入麻酔も深ければ深いほど血圧が下がったり循環機能が落ちたりと命に関わる変化が起こり得るため、深ければ良いというものではありません。その犬の年齢や状態に応じて調節させなければ危ないこともあります。この点はデメリットですね。

結局どんな麻酔方法が安全なのか?

女の子と犬

今回は去勢手術に関してのおすすめ麻酔方法を個人的な観点で言わせていただきますと、 吸入麻酔による方法が比較的犬に対して安全で、獣医師一人で手術をしていても何かあった場合に対応が可能なことがおすすめする理由です。 注射麻酔は一旦入れてしまうと細かい調節ができず、状態の変化に常に注意していなければなりません。それに比べて吸入麻酔は深く眠らせすぎなければ体も状態の悪化を招きずらく、良い状態で手術が可能だと思います。

まとめ

犬

いかがでしたでしょうか? 今回は個人的な意見も多くありますので、麻酔に関してはかかりつけにしている病院の獣医さんのアドバイスを聞きながら判断していただければと思います。

 
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