大切な家族として迎え入れた仔犬がメス犬だった場合、やはり飼い主として考えるのは我が仔(ペット)への避妊手術をさせるのかどうかですよね。 避妊手術を受けさせようと考えられている方なら、避妊手術のメリットやデメリットなど色々勉強されている方がほとんどだと思います。 しかし、手術費用に関しては動物病院によってかなり差があり、自由診療であるがゆえ本当にピンキリといっても過言ではありません。 動物病院に行って料金を提示された時、それが果たして適正な料金なのかどうか飼い主として判断するための3つのポイントをお教えします。
小動物診療料金の実態調査結果(日本獣医師会調べ)によると… メス犬の避妊手術費用は20,000〜50,000円程度の価格帯が最も多く、平均24,000円と言われています。 この料金の範囲で提示されていた場合は適正であるとみて良いでしょう。この料金は通常トイプードルやミニチュアダックスフンドなどの小型犬を基準としています。 費用の変動としては基本的に小型犬よりは大型犬の方が高額になり、年齢や発情中などの時期的要素や犬の種類によっても金額が加算されることがあります。 ただし、術前検査や術後の診療などが含まれていない場合もあるので、含めてなのか別途料金なのかはその病院に確認してみた方が良いでしょう。
避妊手術に関わる費用が病院によってまちまちな理由として以下のことが挙げられます。
避妊手術、と一言で言っても「術式」と呼ばれる手術のやり方は一つではありません。おおよそ3つに術式が分かれます。
a.子宮卵巣全摘出
b.卵巣摘出
c.子宮摘出
通常はa.の子宮卵巣全摘出を行う病院がほとんどだと思いますが、この術式の違いによって費用が変わってきます。ただ、お腹を開けて手術することには変わりませんのでここでの費用の違いにそれ程差はないでしょう。
単純に術前検査をする・しないや、検査の内容などによって料金に差が出ます。 ただし、人と同じように手術となれば術前検査を行うことは安全に実施するためには大切なところだと思います。 逆を言えば、ここの部分をケチると手術に対するリスクが高まるといっても過言ではありません。
手術器具はメスや鉗子(かんし)と呼ばれるような一般的に使用されるもののみの場合、適正料金の範囲に入ると思われます。 手術を確実かつ簡単にできるよう高価な器具を導入している病院もあるため、それを使用することで料金が加算される場合があります。 また、めったにない話ですが腹腔鏡を使って手術してくれる病院もあります。その場合通常の手術費用の5倍はすると言われています。
費用と直接関係ないように思われますが、根本的な問題としてスタッフや獣医さんが誠実に対応してくれないと料金が適正範囲であったとしても安心も満足もできないですよね。 本当にここは重要です。「インフォームドコンセント」といって、内容を十分説明してくれてそれに対して納得できた段階で手術に同意することが必要なのです。 その動物病院の獣医さんを信頼できる人だと感じられることが大切です。
これらを知っておけば、安心して我が仔を預けられると思います! こちらの獣医師が考えるオススメ理由も合わせてどうぞ! https://www.hikarigaoka.net/36