こんにちは。 メス猫を飼っていらっしゃる方にとって、猫の性周期がどうなっているのかを知ることはとても重要かと思います。野良猫がこの間出産したと思ったらまた子供が産まれている、なんてことを多々見受けます。これは一体どういう流れなのでしょうか? もちろんご存知であれば良いのですが、もしかしてご存知ない方のためにメス猫がどうしてどんどん子供を産むのかご説明していきましょう。
メス猫は春先から秋頃までの間が繁殖期となります。 なぜこの期間なのかというと、理由は日照時間です。日照時間が一定以上の長さになると繁殖期に入ります。 ただしこの繁殖期の間が常に発情中というわけではなく、発情期と発情休止期を繰り返しています。 この間に妊娠と出産を行うのですが、冬になり日照時間が少なくなると無発情期となり繁殖活動はしなくなります。 また、効率的に妊娠できるように、猫は交尾の際に初めて排卵をする性質を持っています。 人間もそうですが、犬は自然排卵動物です。一定期間の性周期を繰り返し、その中で自然に排卵が行われます。
先ほどの中で、繁殖期の間は発情期と発情休止期を繰り返すと書きましたが、この複数回の繰り返しを『多発情』と呼びます。発情期は2〜3週間ごとに繰り返されます。何日間発情行動を取るかは5〜45日間というくらい個体差があるようですが、多くの猫は2〜3週間ということになります。 また、春先から秋頃の暖かい時期は、繁殖活動を行うのに体が一番に負担がなく良い時期になると思います。発情周期がが季節によって左右されるというのが『季節性』というのです。
交尾排卵動物といっても、なんだそれは、と思うくらいで何と比較したら良いかもわからないのではないかと思います。 通常は自然排卵動物と交尾排卵動物に分かれていて、大半の動物(もちろん人間も含めて)は自然排卵動物です。性周期の中で自然に排卵していくというもので、交尾のタイミングと排卵のタイミングは必ずしも合うわけではありません。 しかし、猫の場合は、交尾をすることによってその交尾刺激が卵巣の排卵を促すのです。 精子は射精された後メスの体内で卵胞と受精する確率が格段に上がります。 このような生殖周期を持つことは子孫を確実に残していくために非常に効率が良いと言えるのです。
いかがでしたでしょうか? 猫の性周期や繁殖行動をしっかり理解すれば、飼っている猫ちゃんをどのように過ごさせてあげるか色々な角度から考えてあげることができると思います。 あなたの猫ちゃんが元気で幸せに過ごせますように。