我が家の犬はメス犬に興味がなさそう。
メス犬が近くにいても興奮はしないし、去勢をしなくても安心してコミュニケーションがとれそうだ。
…これって本当なのでしょうか?
確かに中にはそんな犬がいてもおかしくはなさそうですよね。
でも実際には、単に犬が「その気」になっていないだけかもしれません。
それはオス犬が発情期じゃないってこと?
…これも少し意味が違うかもしれません。
では、オス犬はいつが発情期で、どのような時に「その気」になるのでしょうか。
オス犬の性行動の始まり
オス犬が生殖可能な状態になるのは、生後7~8ヶ月程度。
これを性成熟と呼びます。
顕著な性行動がみられるのはこの月齢以降になりますので、去勢手術は生後6ヶ月を過ぎた頃に行うように勧めています。
また、繁殖をさせる場合でも、生後12ヶ月以降が望ましいと言われています。
オス犬に決まった発情期はない
オス犬には「発情期」という決まった時期はありません。
一年中交配は可能で、性成熟を迎えたオス犬はいつでも性行動を行う準備は出来ています。
今はメス犬に興味がなさそうに見えても、「きっかけ」があれば、様子は変わってくるかもしれません。
性行動のきっかけ
発情中のメス犬の膣からの分泌物には性フェロモンが含まれています。
オス犬の性行動は、このようなメス犬の発情に反応して起こります。
ただし、メス犬も発情期に必ずオス犬を受け入れてくれる(許容する)わけではありません。
加えて、犬は単発情動物と呼ばれ、メス犬は繁殖期に一回だけしか発情を示しません。
そして、発情を終えたメス犬は6~10ヶ月の長い無発情期へと入ってしまいます。
数少ないチャンスに子孫を残そうとするのは、オス犬にとっては正常な反応なのです。
メス犬が気になるときの行動
落ち着きがなくなる
食欲が落ちる
言うことを聞かなくなる
マーキングが増える
など
これらの行動は他の原因でも起こりますが、もしかしたら近くのメス犬に反応しているのかもしれません。
また、このような時は、他のオス犬との喧嘩にも注意が必要です。
他の犬や人、ぬいぐるみに腰を振る仕草=マウンティングは、もちろん性行動としての意味がありますが、支配行動として行う場合もあります。
問題行動について、性的要因があるかどうかは、判断が難しい場合もあるのです。
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まとめ
オス犬は性行動を示さなくても、性的に未発達であったり、メス犬に興味がないとは限りません。
また、メス犬に反応していても、単なる問題行動と考えてしまい、気が付いてあげられない場合もあります。
これらは知らず知らずのうちに、愛犬のストレスの原因となっていることも。
大丈夫そうだから。と言わずに、去勢手術のメリット、デメリットをもう一度考えてみましょう。