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避妊手術したのに、発情している?

2017.11.06
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基本的に、避妊手術を行った後は発情行動はみられないものです。 しかし、まれに避妊手術後もヒートが起きる仔がいます。

避妊手術後に発情している場合は、卵巣が残っているかも!?

避妊手術した後でも、 ・陰部からの出血がある ・陰部がはれる ・乳腺がはれる ・オス犬が気にしだして興奮する ・避妊手術前にみられていた発情行動が起こる などの様子がみられた場合、もしかしたら、お腹の中に卵巣が残っている可能性があります。 避妊手術直後の発情時期にはあまり起こらなくても、数年経って発情が起こってくる場合があります。そのため、避妊手術後の何年後かに忘れたころに発情行動をし始める仔もいるでしょう。 これを「卵巣遺残症候群」と言います。

卵巣遺残症候群

避妊手術の方法は動物病院によって色々ありますが、主にお腹を開いて、卵巣と子宮を摘出する手術です。 その際にしっかりと卵巣を取り除いて手術するケースが多いですが、卵巣の一部を残したままお腹を閉じてしまう場合もあります。 そうなると、少し残った卵巣が徐々に栄養の入った血液の供給を受け、卵巣の機能を取り戻してしまい、発情行動を引き起こします。 卵巣遺残症候群は主にこの卵巣の取り残しで起こりますが、他に、もともとある2つの卵巣以外にも卵巣が存在している、卵巣組織が再生するなどの場合もあります。

診断には、症状とホルモン検査

診断のためには、お腹の中を再確認するということが確実かもしれませんが、何もない犬に麻酔をかけお腹を切り開くことはあまりおすすめできません。 その前に、発情の行動が顕著にあるかを確認します。 1回だけの発情行動では、はっきりと発情だと確定できないため何度かの発情時期を見て確認します。何度も明らかに発情行動を行っている場合は疑わしいでしょう。 さらに確定させるためにも、ホルモン濃度の血液検査を行い確認します。 確定されて、再度手術して卵巣を摘出鵜するのです。

まとめ

発情行動といっても、泌尿器からの出血、陰部の皮膚炎、ストレスで情緒不安定、など似ている症状もあります。 心配な様子があれば、かかりつけの動物病院に一度相談してみましょう。

 
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