「うちの猫はとても怖がりだから、動物病院に連れて行くのは抵抗があって…。」 このように思う飼い主さんはきっと多いことと思います。 できることなら動物病院にお世話になるのは極力避けたいはず。犬のように定期検診をしてもらうことも多くはなく、若い健康な猫を動物病院に連れて行く機会があるとしたら、ワクチンや避妊去勢手術を受けさせることくらいでしょう。 特に避妊手術をするためにメス猫を連れて行く場合は通院が1回以上必要になる場合も多いため、動物病院でパニックを起こさないように最大限気をつけなければなりません。 そんな時にちょっとしたコツがあれば怯えている猫でもパニックを起こさずに通院させることができるのです。今回はそんな時でも安心できる3つのコツをお教えします。
飼い猫を洗濯ネットに入れて連れて行く話はご存知の方も多くいらっしゃることでしょう。 洗濯ネットに入れることで万が一暴れて逃げ出そうとしても防止できる効果があります。また不思議なことに、猫が洗濯ネットに入っている時は比較的大人しくしてくれます。 包まれていることで多少の安心感が生まれるのかもしれません。 猫の表情や姿が多少見える程度の目の粗い洗濯ネットであれば、診察から血液検査、そしてワクチンなどの注射まで可能になります。 もちろん洗濯ネットに入れた上でキャリーケースにも入れてあげましょう。周囲が暗くなり、さらに落ち着いてくれるでしょう。
動物病院に着いた後も診察までの間待たなくてはならない場合、病院内では他の動物たちが一緒に待っていますよね。 特に落ち着きのない犬が一緒にいると、吠え立てたりすることもあるので猫はケースの中にいても非常に怯えてしまいます。 もし可能なら、病院スタッフにお願いして携帯電話などで診察直前に呼び出してもらい、それまでは車の中や落ち着ける場所に一緒にいることがお勧めです。
猫は飼い主の声を聞くことで知らない場所にいても安心してくれますから、一緒にいて時々声をかけてあげることが大切だと思います。
普段おとなしい猫でも知らない人に触られるということは非常に苦痛なもので、思いがけず怒ってパニックになり飼い主をも咬んでしまうことさえあります。
こういった猫の性格から、扱いには猫への慣れと非常に熟練した技術が必要になります。 しかしながら、飼い主としては動物病院のスタッフが猫の扱いに慣れているかどうかなんて事前にはわからないですよね。 この点については飼い主側ではどうすることもできないかもしれませんが、勇気を持って病院スタッフに聞いてみても良いでしょう。 良心的な動物病院なら猫に合わせて扱いに慣れたスタッフを配置してくれるかもしれません。 もしそんな勇気がなければ、試しに検診で動物病院に猫を連れて行き、スタッフに触ってもらって判断しても良いでしょう。 動物病院に勤める専属のスタッフでも猫を飼ったことがなかったり、十分に技術を習得していない場合には猫に見透かされてしまうので、押さえすぎたりスキがあったりすると猫はパニックを起こすのです。 猫の扱いに慣れたスタッフなら、飼い主にもスタッフにも、そして猫自身も怪我などさせることなく怒って暴れさせることなくスムーズに診察や検査をしてくれることでしょう。
3つのコツ、お分りいただけましたか? ちょっとしたポイントを押さえることで、動物病院で猫を安全に診察してもらえます。避妊去勢手術などをお考えの際にはぜひ参考にしてくださいね。