犬を飼い始めての半年間はやることがいっぱいです。
始めの数ヶ月は、混合ワクチンの接種に狂犬病ワクチンの接種、フィラリア予防にノミ・マダニ予防。
生後半年になって、無事に去勢手術を終えるとようやくひと段落。
これで動物病院は卒業!と思ってしまうかもしれませんが、いったい次に動物病院へいくのはいつが良いのでしょうか?
間違えやすい予防注射
特に間違えやすいのが予防注射のタイミングです。
犬の代表的な予防注射は、「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」。
どちらも1年に一度の接種が基本なのですが、ルールがそれぞれ異なります。
混合ワクチンは最後の接種から1年後
「混合ワクチン」は、初年度に複数回の接種が必要です。
混合ワクチンは犬にとって重要な感染症の予防ですので、初年度に十分な免疫力をつけておく必要があるからです。そのため、生後2か月齢から1か月おきに三回接種するのが一般的です。
去勢手術を終えた犬では、通常この初年度の混合ワクチンは終了しているはずです。
そのため、
次の接種は最後(三回目)のワクチンから1年後になります。
動物病院から案内のハガキが来ることも多いのですが、何月に接種を受けなくてはいけないのかは、自分でもしっかりと確認しておくようにしましょう。
狂犬病ワクチンは次の4月~6月
狂犬病ワクチンの接種は初年度も1回で大丈夫です。
初年度はなるべく早く接種をするように決められていますので、こちらも去勢手術を終えた犬では一回目の接種が済んでいることでしょう。
しかし、次の接種のタイミングが混合ワクチンとは異なりますので注意が必要です。
狂犬病ワクチンは
「生後91日以上の犬の所有者は、4月から6月までの間に狂犬病の予防注射を一回受けさせるように各地方自治体から指示が出ています」
と決められています。
つまり、
初年度の接種からまだ1年経っていなくても、4月~6月になったら次の狂犬病ワクチンの接種が必要になるのです。
「接種は1年ごと」と思っていると、うっかりして接種が遅れてしまうかもしれません。
春になったらフィラリア予防、ノミ・マダニ予防
フィラリア予防、ノミ・マダニ予防は地域によって差はありますが、関東周辺では4月くらいから投薬を始めることが多いです。
これらも去勢手術を行う頃には予防を経験していることでしょう。
蚊のいない寒い時期では投薬をお休みしているかもしれませんので、春になったらまた予防を忘れずに行って下さいね。
ちなみに、1年目は検査を受けずに投薬を始めていることもあるのですが、2年目の予防からは投薬前にフィラリア感染がないかの検査も必要になります。
まとめ~動物病院の活用法~
犬は人間の4~6倍の早さで年齢を重ねていきます。特に1歳までの成長スピードは早く、小型犬の1歳は人間の17歳に相当します。
しかし、若くて元気な若い犬は病院へ行く機会が少なく、健康診断からは足が遠のいていきがちです。
そんな時は、何か動物病院へ行く理由を作って、自分の犬の健康診断や予防のチェックのきっかけにしてみてはいかがでしょう。
例えば、ご自宅で苦手な爪切りや耳掃除などの、ちょっとしたお手入れを動物病院に任せてみるのも一つかもしれません。