「いつも食べているご飯を食べない」という相談は、当院にもよくあります。
考えられる原因はたくさんありますが、元気がない、痩せ続けている、水も飲んでいない、食べたそうだけど食べられないなどの場合は病気が疑われるので、お早めに受診してください。
しかし、病気でなくても犬や猫がフードを食べない理由はいくつかあります。
そこで今回は、犬や猫がフードを食べない理由とその対策、受診の目安について説明します。
目次
1.理由① おやつの食べすぎ
2.理由② わがまま
3.理由③ 運動不足
4.理由④ 飽きた
5.理由⑤ フードが劣化している
6.受診の目安は?
病気以外の理由としてまず考えられるのは、おやつの食べすぎでお腹が空いていないことです。
「そんなにたくさん与えていない」と言う飼い主様もいますが、少量であっても家族一人一人がそれぞれ与えた結果、かなりの量のおやつを食べてしまっている犬や猫はたくさんいます。
家族内でルールを決めるなど、おやつの食べすぎには注意しましょう。
あえてフードを食べずに飼い主様から別の美味しいものを食べさせてもらおうとする賢い犬や猫がいます。
フードを食べないからと心配になっておやつを与えてしまうと、待っていればおやつを食べさせてくれることを覚えてしまいます。
フードを食べないからといって、すぐにおやつを与えることはやめましょう。
また、もし与える場合はフードを食べてからおやつを与えるなど、順番には気をつけましょう。
運動不足でお腹が空いていないパターンもあります。
その場合は、なるべく運動させるようにしてみてください。
ただし、疲れすぎると逆に食べないこともあるので、気をつけましょう。
食べていたフードに飽きてしまい、食べなくなることもあります。
対策としてはフードの変更がありますが、何度も変更をしているとすぐにフードに飽きてしまうようになってしまうかもしれないので注意しましょう。
フードを温める、お湯をかけるなどすれば、匂いが増して食欲が刺激され、食べるようになることもあります。
また、トッピングするのも良いでしょう。
トッピングは、総合栄養食を混ぜるのがオススメですが、継続して与えなければならない場合もあるため、飼い主様にとって無理のないものにしましょう。
保存状態や開封からの経過期間によっては、劣化してまずくなってしまうことがあります。
健康にも良くないので、保存場所を変える、少量サイズのものに変更して使い切るまでの期間を短くするなどしてみましょう。
「フードを食べない」と言っても、まったく食べないのか、少量なら食べるのか、フードだけ食べないのか(おやつなら食べる)、すぐには食べないのか(時間をおくと食べる)など、状況はさまざまです。
ただ、食べない状況が2〜3日続く、元気がない、水も飲まない、便や尿に異常がある、食欲はあるみたいで食べたそうにしているのに食べられない、などは病気の可能性が高いので、お早めに受診してください。
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